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続く五番目の十戒は、これまでの四つの帰結として、十戒へインスピレーションを与えてきた数々の理想と、当社が永続的に追求していきたい目標を掲げたものです。
これらは、私たちを啓発する価値観と道徳的な前提を踏まえたうえで、人間および企業としての私たちの行動がこのように導かれていって欲しいと願う、その理由と哲学的方向性を示しています。
長寿企業とは、自然の流れに従いながら、二世紀以上に渡る時間の中で生き伸びることができる企業、また、最高の倫理的価値感が人生のインスピレーションとなる企業を意味しています。そうした背景のもと、ごく自然な形で私たちの世界観に沿う次の十項目が表現されています。

I. 貪欲は自然の法則へ無理な力を加えるので、人間にとって有益ではありません。
II. 傲慢は長く生かされないので、有益ではありません。
III. 私たちは、自らが永遠であるという信念に基づいて、確固たる地盤を築き、築いてきたものを熱心に守ります。
IV. 私たちが才能を育てるのは、その成果が創造力の糧となるからです。
V. 学ぶことや指導することに対する野心は、個々の限界を超える、かけがえのない価値です。それは、あらゆる決断が、単独で行なわれるのではなく、共に行なわれるべきだからです。
VI. 国際企業は、国際レベルの所有者に属します。
VII. 企業のCEOは、12年から15年ごとに交代するべきだと考えます。
VIII. もし私たちが変化を遂げることができるなら、それは、自然が己を再生するように、私たち自身を再びつくり出す術となることでしょう。
IX. 企業にとっての十分な流動性とは、戸棚に保管されている酵母のようなものです。
X. 約10年ごとに金融危機が発生し、金融危機の度に再び成長が起こる、歴史はこのように教えてくれます。