ソロメオ現代芸術工芸学校

つい数年前まで、手仕事をする若者は、自分がそうした職に就いていることをなかなか周囲の友人に打ち明けようとはしませんでした。どういうわけか、自らの手と目を使ってモノを生み出すことの真の価値や創造性が埋もれたままになっていて、それを実際に目で確かめたり理解したりするのが難しい状況にあったのです。そんな状況に置かれていても、イタリアの若者たちは常に人生を生き抜くための本質的な“ある才能“を頼りにしてきました。それは彼らが、イタリア国内に限らず世界各国で順応していくための類まれな適応精神を持ち合わせているということです。

我が国の若者たちが大切な伝統をないがしろにしてしまうことのないよう、ブルネロ・クチネリは、ソロメオ村に現代芸術工芸学校を設立することにしました。この学校は、アーツ・アンド・クラフツ運動を提唱したジョン・ラスキンやウィリアム・モリスといった偉大な夢想家たちの考えにインスピレーションを得たものです。

ソロメオ現代芸術工芸学校の設立にあたり、古典的な様式を取り入れた建物が新たに建設されました。さらに、ひところ前まで会社の工房として使われていたお城の一部も学校の教室となりました。

授業中の裁断・縫製科(メンズ)の生徒と教官

イタリアが誇る想像力の源として代々受け継がれてきた芸術や職人の技巧をこれからも後世に伝えるべく、すでに数年前からこの環境のもとで未来の職人が養成されています。

この学校で現代的なテクノロジーを禁止することはありませんが、そうした技術はあくまでも人の手と目をアシストするものとして限定的に用いられています。授業は主に、昔の職人工房のように実技を中心に「親方」の指導のもとで行われています。現在この学校では、パターンメーキング・縫製科(レディース)、裁断・縫製科(メンズ)、ニット製品の修理・補修科、食料栽培・庭園管理科、壁画芸術科といった学科が設けられています。

授業中のパターンメーキング・縫製科(レディース)の生徒と教官

授業に通いながら、1日5時間実際に仕事をして報酬を受けることにより、多くの若者が職人技術の真の価値を理解し、それを芸術として重んじるようになりました。彼らは今、熱意に溢れ、自らの職業をこよなく愛しています 。もう、自分の仕事が恥ずかしいなんていう若者はいなくなりました。こうした進展の恩恵が得られるのは、決して学校に通う若者だけではありません。きっとこうした取り組みから我が国の誇り高いクラフトマンシップに新たな息吹をもたらされ、仕事に対する精神的・経済的な尊厳が取り戻されていくことでしょう。

お問合せ、入学申し込み先:

http://scuoladeimestieri.sfcu.it
info@sfcu.it
Tel. 075/582741 (9-13)

La Scuola di Solomeo
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