ブルネロ&フェデリカ・クチネリ財 団

ブルネロ&フェデリカ・クチネリ財団は、ソロメオ村の人文主義的な理想を広め実践することを目的として2010年に誕生しました。当財 団の狙いは、人々の造詣を深め、郷土とモニュメント、伝統のもつ価値、そして人間の精神的価値とその日常生活の価値を守るためのあらゆる企画を支援するこ とです。

Foto di Famiglia

今日甦りつつあるこのような価値こそ、特別に支援し大きく育てあげなければいけません。近年全世界で、インターネットの普及により、何 世紀もかけて世界精神に導かれてきた理想、そして社会を形成してきた数々の伝統や風習を受け継いだ理想に特に若い世代の人々が心を傾けるようになってきま した。世界中で、こういった理想を中心として、人類や私たちの生活環境の価値が見直されつつあります。

Targa Seeneca

《多くの人に役に立つ人が生きる》 セネカ

「未来が完全に私たちの手中にあるわけではないが、まったく私たちの手中にないわけでもない」と確信する当財団の願いは、老年期、青年 期、病床にある時、孤独な時など、人生の栄光の時にも苦難の時にも、人間とその理想の価値を高めていくことです。 ブルネロ&フェデリカ・クチネリが願う幸福な暮らしの条件として、郷土、特に郊外地域を大切にし、生活や仕事など人々を取り巻く環境の中で、今一度人間の尊厳を取り戻したいと考えます。

当財団の企画はいずれも、直接的・間接的な目標として、このようなエピクロス的な意味での幸福な人生を支援することです。一方が過剰で もう一方で欠乏するといった状況を、人間の物質的・精神的な実際のニーズに合わせて再び整え直すということです。近年はそのバランスがいささか崩れている のではないかと思います。ギリシャ人哲学者エピクロスが次の言葉で書簡にしたためた幸福論を、当財団の根幹かつ倫理的インスピレーション源として位置づけ ています。

「欲求をしっかり把握すれば何が身体の健康と乱れぬ平穏な心をもたらし、何がそれらを拒むのか理解できる。」

Brunello e Federica Cucinelli

これらの目的に則し、土地の魂を美化する行動を目指すことを通じても幸福と人間的精神の上昇への貢献を望んで、当財団は数々のプロジェクトを推進しています。 文化活動、芸術的美しさを保護する推進企画、人々と、その人の暮らすと働く場所を大切にし支援するプロジェクトは、イタリア国内でも国外でも、当財団が関与するすべての活動の核となっています。ソロメオ村とその周辺地域で実現した企画は、このような願いが形になった一つの例です。すべての領域と場所で、自然の、あるいは人工的な芸術と文化遺産を保護し広め、その価値を高めることが目的です。

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